05年夏「この子たちの夏」
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ロシア旅日記
ロシアへ贈ろう扇たち
2000年8月友人達へ送った
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2001年夏 うちわを求める旅
2001年8月2度目の呼びかけ
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ロシアへ贈ろう扇たち
2000年8月とりくみよびかけ文
サンクトペテルブルクから戻ってきて、すぐにお友だちへ送った文章
2000年 8月
こんにちは。
私は、この夏、モスクワとサンクトペテルブルクの旅で、ひとりのステキな女性とお知り合いになりました。エレーナ ヤンコフスカヤさんです。
サンクトペテルブルク民族学博物館の修復学芸員で、扇などについての研究や修復を仕事にしており、2001年春開催の「扇に関する展覧会」を準備中で、世界各地の扇はもちろん、日本の扇や扇子、うちわに多いに興味をもたれています。
また、日本の生活や芸術、芸能のなかで扇などがどのように使われているのかなど、日本への関心も持たれ、「サンクトペテルブルクと日本ともっと交流しましょう」と熱心に語られます。しかし、なかなか日本の情報が入らないようですし、日本のものは手に入りにくいようです。
私は彼女の仕事を応援する約束をしました。が、私の持っているものにも限りがあります。もっといっぱいの扇や扇子やうちわを贈ってさしあげたい。「日本についてのもの」などもいっしょに贈ってさしあげたい……。
そこで、私の友人のみなさんに、誠に厚かましいお願いをさせていただきます。
☆ お手持ちのもので、差し上げても良い、うちわ・扇子・扇をお譲りください。
☆ お手持ちの「日本」が写っている、絵葉書をお譲りください。
☆ サンクトペテルブルクへ、それらを送るための費用を切手でカンパしてください。
うちわはおもしろい絵柄や珍しいもの、夏祭りでの広告のうちわでも、大きさや材質もこだわりません。扇は、踊りや謡い、飾り用などどんなものでも。古くとも少々破れていても構いません。できれば「何に使っていたか」のメモを付けてくださると助かりますが、なくとも大丈夫です。扇子もどんなものでかまいません。材質も絵柄もどんなものでも良いです。男用もあるとうれしいです。
エレーナさんに返却のお願いをできません。プレゼントするものにしてください。
絵はがきは1枚でもセットでも。富士山、京都、奈良など「日本」が写っていればなんでも良いです。
切手は、お気持ちをいただければ……。国際エクスプレス(EMS)で送るつもりですが、少々費用がかかります。助けていただければとてもうれしいです。
ロシア サンクトペテルブルクと日本の友情のために
あなたのお力を貸してください。
送っていただいた方のご住所やお名前をつけて、エレーナさんに贈ります。
2000年8月
そして、この呼びかけに、熱いご賛同をいただきました。
あらためて、感謝申し上げます
78人の方たちからご協力をいただきました。
うちわ(プラスチック柄のもの) 220本
うちわ(竹や木の柄のもの) 95本
舞扇や飾り扇、扇子など 65本
送料のための 切手 14,000円相当
現金 12,000円
絵葉書 130枚ほど
日本てぬぐい、風呂敷、画集、はんかちなどもいただきました。
写真*集まった扇や扇子、うちわの数々
段ボール箱1箱のプラスチック柄のうちわは船便小包にて、ほかはダンボール2箱を、国際特急郵便(EMS)で、2000年10月9日に送りました。
送り先は、ロシア国サンクトペテルブルク市国立民族学博物館のエレーナ さんです。
絵柄なども含めてできるだけの説明文をロシア語にして、1本ずつにつけました。それらのロシア語訳は、留学生
サフュウリン マラト
にお願いしました。また、整理・箱詰めなどを北九州から手伝いにきてくれた、あこちゃんさんと、ともにいたしました。
整理をしながら3人は、多くの勉強をさせていただきました。名古屋の地は、京都ともに扇子作りの地場産業の地であることや、奈良県の唐招提寺の「うちわまき」行事は、由来記をロシア語訳してもらいながら、私たちもいっしょに知識を得ました。
写真:日本文学研究者 Sマラト
普段意識をしませんが、日本人の生活にうちわや扇子は静かにしっかりと根ざしていルことも知りました。
おすし作りにうちわが必需品であることを、マラトさんが驚き、それを見て、日本人ふたりが気付きました。
職人技の手仕事の美しさには、しばし見とれました。魅力的です。「日本でも『扇の展覧会』を開こう」と思ってしまいました。日本の物の美しさにも、こころを止めるここがもっとあってもよいと痛感した次第です。
ご協力いただきましたみなさん。ありがとうございます。